私たちは日常生活において、何気に、歩く・座る・立ち上るなどの動作を普通に行っていますが、これは膝という関節が正しく正常に動いているからで、この正常な機能が狂ってくると
歩くのも痛い!階段の昇り降りができない!正座が辛い!
などの症状が現れてきます。
これらの症状は年齢とともに膝の構造が崩れてくる為で、高齢者の場合は変形性膝関節症と診断されます。
またスポーツの世界でも、走る・滑り込む・急な切り替えし等の動きを多く伴う場合、靭帯損傷や半月板損傷などを引き起こします。
膝は内側の痛みか外側の痛みかによりその原因が異なります。
当院では痛みの発生場所や発生原因を正しく理解し、痛みの軽減・除去に努めております。
内側の痛み
鵞足炎(ガソクエン)
膝の内側の関節から2~3cm下の所に鵞鳥の足に似た三本の筋肉の腱が有り、連続した足の曲げ伸ばしにより、その腱が下の骨の部分にこすれて炎症を起こします。
内側側副靭帯損傷
足の脛を強く外側に向けられた時に発症し、外力が余りに強いと切れることもあります。
内側半月板損傷
半月板は膝関節の大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)との間にあるCの形をした軟骨様の薄い板で内側に有る半月板をいいます。これを損傷すると強い痛みやひっかかりが起こり、ひどい時には膝に水が溜まります。
前十字靭帯損傷
脛に直接外側に向く力やジャンプなどの着地時に捻じれが加わって損傷します。
変形性膝関節症
女性に多くみられ、高齢者になるほどその発症率は高くなります。
その主な症状は水がたまり、立ち上がった時や歩き始めに痛みが出て休むと痛みが取れます。
症状が進むと、正座や階段の昇降が困難となり、変形が目立ち始めて膝が伸びなくなります。
外側の痛み
腸脛靭帯炎(チョウケイジンタイエン)
膝の外側に痛みが生じる特にランニングを頻繁に行う陸上選手などに多くみられる慢性のスポーツ障害で、特に歩行時やランニング時に足が地面に設置し、体重が脚にかかった時に強く痛みます。
外側半月板損傷
半月板は膝関節の大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)との間にあるCの形をした軟骨様の薄い板で外側に有る半月板をいいます。
これを損傷すると強い痛みやひっかかりが起こり、ひどい時には膝に水が溜まります。
外側側副靭帯
足の脛を強く内側に向けられた時に発症しますが、単独で損傷する事はまれと言われています。
その他、強い腫れを伴う場合
関節リウマチ、特発性関節内血腫 などが考えられます。
参考資料
- 今村病院整形外科(リハビリテーション)
- 横浜市スポーツ医学センター(リハビリコラム)
- 日本整形外科学会。症状・病気を調べる